①特集1 令和7年3月高島市議会定例会 今城市長 所信表明  2月27日開会の高島市議会3月定例会において、今城 克啓市長が、市長就任にあたっての所信を述べました。その全文を紹介します。 ■はじめに  本定例会におきまして、このような機会を与えていただきました正副議長をはじめ、議員の皆さまに厚くお礼を申し上げます。  また、今回の市議会議員選挙におきましては、多くの市民から厚い信託を受けられ、ご当選されましたことを心からお祝い申し上げます。  さて、この度の高島市長選挙におきまして、市民の皆さまからお力をいただき、高島市長として市政をお預かりさせていただくこととなりました。その任に当たりますことについて、改めてその責任の重さに身の引き締まる思いであります。  また、多くの市民の皆さまからいただきましたお声をしっかりと受け止め、自分自身が惚れ込んだ高島の発展のために全身全霊で取り組んでまいる所存です。  市民の皆さま、議員の皆さまにおかれましては、何卒ご指導とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。 ■2つの政策目標  現在の高島市は、全国の地方と同様に人口減少と少子高齢化に直面しております。  高島市における全人口に占める高齢者人口の割合を示す高齢化率ですが、現在は県内トップの38・1%となっております。40年後の2065年には50%を超えるとも見込まれています。  また、生産年齢人口の割合は減少し続けており、特に20代の転出超過が顕著です。このような状況によって、各分野の担い手が不足し、地域経済の活性化への影響が発生したり、地域を維持することや市民サービスに支障をきたしたりする恐れも出ています。  しかしながら高島市は、美しい水や景観、豊かな森林や農地、それらに育まれた奥深い歴史や文化および特産品に恵まれた、世界に誇れる魅力的な地域です。このような魅力や地域資源をしっかりと生かすことによって、人口減少と少子高齢化を乗り越えて、地域を発展させることができると考えています。  そうしたことから、私は、「若者と子育て世代を惹きつけ、人口減少に打ち勝つまちづくり」を1つ目の政策目標とし、それとともに、高齢者も含め、全ての世代が活躍することによって高島市を活性化させるために「健康で生涯活躍できる安全安心なまちづくり」を2つ目の政策目標として、市政運営に取り組んでまいります。  このような目標に基づき、今回の市長選挙で市民の皆さまからいただきました貴重なご意見やご提案を私自身の政策に反映させていただく中で、政策方針としての「新しい高島をつくる7つのビジョン」と「3つの緊急課題の解決」を市民の皆さまに示させていただいております。  7つのビジョンに基づく政策を進めるにあたっては、同時に高島市が抱えている3つの緊急課題に向き合って解決していかなければならないと考えています。 ■3つの緊急課題  まず緊急課題の1点目といたしましては、「JR湖西線の強風対策と国道の整備」です。  特にJR湖西線の近江舞子駅から北側で運休が多く発生しておりますことから、国や県と連携しながら、近江舞子以北の防風対策をJR西日本(にしにほん)に働きかけて進めてまいります。  さらに、国道161(ひゃくろくじゅういち)号バイパスの整備につきましても、国や県と連携して促進するとともに、福井県につなぐ新たな道路構想については、福井県側とも連携して早期着工を目指してまいります。  次に、緊急課題の2点目といたしましては、「いちご農園補助金約3億7千4百万円未返還事案」であります。  この事案は重大であり、かつ複雑でありますことから、しっかりと事実解明調査を行い、市民に明らかにしなければなりません。このため、私の初登庁日に、原因究明のための市長直轄のプロジェクトチームを直ちに発足させました。  また、先週の2月20日には、補助金返還請求事件に係る判決が言い渡されましたが、未返還となっている補助金の回収の目処は立っていない状況です。債権の管理と回収に努めるとともに、刑事面での対応が必要です。このため、警察当局のご協力をいただきながら解決に向けて取り組む所存であります。  次に、緊急課題の3点目といたしましては、「新しいごみ処理施設の整備」であります。新しいごみ処理施設につきましては、現在、泰山寺での整備が進められております。しかしながら、施設整備ならびにその運営に多額の費用を要しますことから、建設規模やコスト、そして工程をもう一度しっかりと見直し、建設コストがより小さく、早期に完成する方法を選択して進めてまいります。  その上で、高島市の魅力を最大限に生かし、発展させていくための政策方針として示させていただいております「新しい高島をつくる7つのビジョン」について申し述べます。 ■新しい高島をつくる7つのビジョン  1つ目は、「仕事をする人、暮らす人でにぎわうまちづくり」です。   高島市は、アクセスが不便という弱点はありますが、高島市の良好な環境や豊かな地域資源およびデジタル技術を生かせば、仕事をする人材や暮らす人を呼び込むチャンスがあると考えております。  そのために都市部の企業や大学などへの営業を通じまして、人材確保や起業、サテライトオフィスの誘致を促進します。あわせて、高島市での受け入れ環境づくりを進めてまいりたいと考えております。そして、それらを通じて、二拠点居住を促進し、若者と子育て世代を惹きつけるとともに、地域や集落のにぎわい創出に取り組むなど、人口減少に打ち勝つまちづくりを進めてまいります。  2つ目は、「経済効果を高める観光まちづくり」です。  観光は、既に高島市の主要産業となっておりますが、ほかの産業に波及効果がある観光の仕組みづくりと、観光都市としての街並みの整備や観光施設のイノベーションなども必要であると考えています。  琵琶湖の源流にある高島市は、美しい水や景観など都市部の人を惹きつける魅力に溢れる素晴らしい地域です。豊かな自然環境や歴史および文化など新たな観光資源の発掘に努め、それらを生かして、観光滞在時間を伸ばすプログラムをつくり、経済効果を高める観光まちづくりに取り組みます。  加えて、JR近江今津駅周辺整備に取り組み、高島市の玄関口としての機能向上を図ってまいります。  3つ目は、「活力ある強い産業を育むまちづくり」です。  高島市で古くから続いております第一次産業を含む地場産業は、高島の基幹産業として大変重要です。高島市の優れた特産品について市外への販路開拓を行う一方で、地元産品や市内事業について、市内での消費循環や積極活用が図られるよう促進します。あわせて、持続可能な農業の形成のために、担い手の確保と農地の保全および高島の良好な環境を生かした高付加価値化に取り組んでまいります。  高島市の面積の大半を占める琵琶湖水源の森については、木材やエネルギーおよび食への活用、企業の森や森林教育への活用を進めるとともに、里山と奥山の保全再生に取り組みます。  なお、1つ目から3つ目までの政策を進めるにあたっては、高島の魅力の1つである「食」を重視しアピールしてまいります。  4つ目は、「恵まれた子育て・教育環境で未来を担う人づくり」です。  高島の良好な自然環境や地域の人材および図書館など、豊かな教育資源を生かすことによって、生きる力や個性を伸ばす幼児教育、そして学校教育を進めてまいります。  また、老朽化が進む学校施設につきましては、市内産木材を使用するなど、環境に配慮した改修を進めてまいります。  子育てについては、こども園や保育園などおよび学童などと連携し、子育てしながら安心して仕事ができる環境づくりを進めます。  さらに、生涯教育の推進によって全世代の学ぶ力や活動する力を高めてまいります。  5つ目は、「人と人とがつながり、健康で生涯活躍できるまちづくり」です。  これにつきましては、福祉を含む幅広い、あらゆる取り組みが必要です。中でも、運転免許がなくても自宅から外出し、買い物や病院などに行くことができる新たな交通システムづくりを進めます。  また、人と人とをつなぐ支え合い活動への支援、障がいのある方々が活躍するための支援、および福祉や医療に関する人材の確保などを進めます。  このような取り組みによって孤立化を防止し、健康で生涯活躍できるまちづくりを進めてまいります。  6つ目は「さまざまな災害に備える防災システムづくり」です。  自助・共助・公助が相乗的に機能する強靭な防災力の確立に向けて、誰一人取り残されない避難システムづくりや、地域での防災減災の取り組みに対する支援を進めます。あわせて、防災減災の観点でのインフラ整備を促進します。  さらに、災害発生時に速やかに対応するために、自衛隊や市内民間事業者を含む関係機関などとの連携を強化します。  このような防災システムづくりによって、災害に強い安全安心なまちづくりを進めてまいります。  最後に7つ目は「高島らしい環境、文化、歴史に恵まれたまちづくり」です。  高島市には人を惹きつける多くの魅力があります。この魅力を生かして発展し続けるために、先人から引き継いだ美しい水や景観などの自然環境、およびそれらに育まれた歴史・文化資産などを、世界に誇る高島の宝として保全し、活用してまいります。 以上申し述べました「3つの緊急課題の解決」と「新しい高島をつくる7つのビジョン」を実現させるための土台として、次の3つの市政運営に取り組んでまいります。 ■3つの市政運営  1つ目は、情報公開の徹底による、クリーンで信頼できる、市民に向いた市政の実現です。  市民の皆さまとの厚い信頼関係の構築のため、市政情報の積極的な提供や公開を通じて市民の皆さまとの情報共有を図り、透明性の高い、市民に開かれた市政の実現を目指します。併せて市職員とのコミュニケーションを大切にして、働きやすい職場づくりを進めてまいります。  2つ目は、高島市の厳しい財政状況への対応です。  合併特例債という有利な地方債制度が終了し、30億円以上の財源がたちまち不足する事態になっております。  これまでの予算規模を今後も継続した場合は、基金の取り崩しや起債の増加によって、数年後には極めて厳しい財政状況に陥ることが予測されます。  一方、公共施設やインフラ設備を始めとした公有財産の老朽化に伴う維持管理コストの増大や新ごみ処理施設の建設さらには物価高などによって、支出を抑えることは以前にも増して難しくなっております。  そうした負の情報も市民の皆さまに公開し、共有しながら、支出の削減や費用対効果の向上などの行財政改革に取り組まなければなりません。  その上で、国や県とのつながりを強化し、国や県のあらゆる分野の政策を最大限活用し、市政を推し進めるための予算を引き出してまいります。  そして3つ目は、市民や市内民間事業者と一緒にまちづくりを立案して実施する新たな体制づくりです。  高島に人と仕事を呼び込むためには、まちづくりや人材確保、そして外部へ営業するための新たな体制が必要です。  そのための新しい部署の設置や、市民や市内事業者と市が一緒になってまちづくりを進める新たな実施体制づくりを実現してまいります。 ■結びに  以上が、このたび市民の皆さまにお示しをさせていただきました政策でございます。  これからの4年間、全身全霊で市政運営に取り組み、市民の皆さまとともに新しい高島をつくってまいる所存でございますので、どうか議員の皆さまならびに市民の皆さまのご指導とお力添えを心からお願い申し上げ、市長就任にあたっての所信表明とごあいさつといたします。 □問 秘書課  電話番号(25)8415 ②特集2 わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025 知る・する・ささえる国スポ・障スポ  今年の9月28日(日)から、ついに滋賀県で「わたSHIGA輝く国スポ」が、10月25 日(土)から「わたSHIGA輝く障スポ」が開催されます。高島市実行委員会でも、選手はもちろん、応援する人、支える人、全ての人が主役として輝ける大会を目指して、市内・市外から数々のご協力をいただきながら、準備を進めています。  国スポ・障スポは、参加することはもちろん、観戦したり、支援したりなど、さまざまな方法で参画いただけますので、わたSHIGA輝く国スポ・障スポをきっかけに、スポーツを「知る」「する」「ささえる」ことに挑戦してみてはいかがでしょうか? ■知る 元ウエイトリフティング日本代表三宅(みやけ) 宏(ひろ)実(み)さん 講演会  5月に開催する総会にゲストとして元ウエイトリフティング日本代表 三宅 宏実さんをお招きし、「ウエイトリフティングから学んだ挑戦と成長」と題して講演会を開催します。  三宅さんはロンドン五輪で日本女子初のメダルとなる銀メダル、リオ五輪でも銅メダルを獲得され、引退後は後進の育成などに注力されています。  今回、この講演会に高島市にお住まいの方など50 人を招待します。参加を希望される方は事前にお申し込みください。 ▼日時  5月27日(火)14 時45 分~ 16 時 ※時間は前後する場合があります。 ▼場所  安曇川公民館 ▼参加対象  高島市内在住、在勤(在学)の方 ▼参加料  無料 ▼申込方法  9ページ中段の二次元コードからお申し込みください。※定員になり次第、受付を終了します。 ▼申込期間  4月5日(土)12 時~30 日(水) 23 時59 分 ■する 「デモスポ」に参加しませんか?  デモスポは「デモンストレーションスポーツ」の略称で、国民スポーツ大会の出場選手だけでなく、どなたでも参加できるスポーツです。バラエティに富んだスポーツを楽しめるように、滋賀県内14の市や町で26 スポーツが開催されます。    <開催予定の内容> ●刃の部分を空気で膨らませたエアーソフト剣を使用する「スポーツチャンバラ」(栗東市) ●子どもから大人まで楽しめる「スポーツ鬼ごっこ」 (野洲市) ●「小倉百人一首競技かるた」(大津市) ●カーリングを屋内でも手軽に楽しめる「ユニカール」(長浜市)  44 年ぶりに滋賀県で国民スポーツ大会が開催されるこの機会に、興味のあるスポーツに参加してみませんか? 競技種目や開催日時、申込など詳しくは滋賀県大会専用ホームページをご確認ください。 ■ささえる 協賛企業・協賛物品などの紹介  令和5年6月から協賛の受け入れを開始し、これまでに12 者の企業・団体からご協賛をいただきました。3月までにご協賛いただいた企業と、物品を紹介します。 ▼協賛企業・団体、協賛物品など一覧 ①有限会社とも栄菓舗  協賛物品など:200 日前イベント配布用菓子セット  用途:イベントなど配布物  協賛受領日:令和7 年3 月19 日 ②不二電機工業株式会社  協賛物品など:大会啓発看板・横断幕  用途:大会啓発装飾  協賛受領日:令和7 年1 月20 日 ③株式会社中田運送  協賛物品など:リハーサル大会副賞  用途:副賞(ウエイトリフティング競技)  協賛受領日:令和6 年11 月19 日 ④清水興業株式会社  協賛物品など:わたSHIGA 輝く国スポ競技別リハーサル大会駐車場  用途:職員用駐車場の貸与(ウエイトリフティング競技)  協賛受領日:令和6 年11 月17 日 ⑤杉橋建設株式会社  協賛物品など:マグネットクリップ  用途:イベントなど配布物  協賛受領日:令和6 年10 月18 日 ⑥ナカショウ株式会社  協賛物品など:アルミ製スタンダード車椅子(介助型)  用途:大会救護所用  協賛受領日:令和6 年9 月25 日 ⑦農事組合法人マキノ町果樹生産組合  協賛物品など:リハーサル大会ふるまい品・リハーサル大会副賞  用途:ふるまい(銃剣道競技会場)、副賞(ソフトボール競技)  協賛受領日:令和6 年9 月8 日、16 日 ⑧大塚製薬株式会社京滋北陸支店大津出張所  協賛物品など:ポカリスエット・紙コップ  用途:無料ドリンクコーナー配布用(リハーサル大会4 競技)  協賛受領日:令和6 年9 月3 日 ⑨株式会社プロクリーン  協賛物品など:ウエットティッシュ  用途:イベントなど配布物  協賛受領日:令和6 年8 月8 日 ⑩株式会社ヨシダヤ  協賛物品など:クリアファイル  用途:イベントなど配布物  協賛受領日:令和6 年8 月7 日 ⑪ソエダ株式会社  協賛物品など:資料袋  用途:イベントなど配布物  協賛受領日:令和6 年7 月1 日 ⑫滋賀日産自動車株式会社  協賛物品など:コルクコースター  用途:イベントなど配布物  協賛受領日:令和6 年4 月17 日 ▼協賛物品などの活用のようす  ご提供いただきました協賛物品などは、競技会運営や大会の啓発のため、大切に使用しています。  協賛は大会終了まで随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。 ■ささえる 「ふるまい協力団体」と「出店者」を募集します  全国からの来場者を迎えるため、市実行委員会が設置するブースでふるまいに協力していただける団体や、会場で国スポ関連グッズ、郷土物産品や飲食物などを販売する出店者を募集します。 ▼設置期間・場所 【ソフトボール、高校野球(軟式)】  ふるまい・売店設置場所:今津総合運動公園  日程:9月29日(月)~ 10月1日(水)  売店募集数:10 【ウエイトリフティング】  ふるまい・売店設置場所:安曇川高校隣接特設会場  日程:10月3日(金)~ 7日(火)  売店募集数:12 【銃剣道】  ふるまい・売店設置場所:新旭体育館駐車場  日程:10月4日(土)~6日(月)  売店募集数:5 ※ふるまい協力団体は1 会場1 日につき1 団体。複数日申込可能。 ▼ふるまい協力団体 【提供内容】  郷土料理、市内食材を使用した料理、市内特産品、市に馴染みのある料理・菓子など 【提供数】  ソフトボール・高校野球(軟式)では合計300 食。ほかの競技は各200 食を提供。1 食あたり300 円を上限に実行委員会が費用を負担します。 ▼売店 【取扱品目】  国スポ関連グッズ、郷土物産品、スポーツ用品、飲食物、宅配便など 【出店規模・設備】  1 店舗当たり1 ブース約20㎡(2 間(けん)× 3間のテント)長机6 台、パイプ椅子4 脚。移動販売車による出店も可能 ▼共通 【申込方法】  申請書(事務局で配布、市のホームページからダウンロード可)を直接持参または郵送提出してください。 【申込期限】  5月30日(金)17時15分まで  申し込みの条件など詳しくはホームページをご確認いただくか、お問い合わせください。  大会の開催まで、あと200日を切りました。国スポ・障スポは、参加する選手の活躍のみでなく、一人ひとりのご参加・ご支援などによって、盛り上がりがより大きくなります。市内はもちろん、県内の全域で大会を盛り上げるイベントなどが計画されていますので、ぜひご参加ください。 □問 わたSHIGA 輝く国スポ・障スポ高島市実行委員会事務局(国スポ・障スポ大会推進課)  電話番号(25)8567 ③第3期 高島市総合戦略を策定しました! ■総合戦略とは  急速な人口減少・少子高齢化に対応し、東京圏の一極集中を打開すべく、国において、平成26年にまち・ひと・しごと創生法が制定され、それに伴い、まち・ひと・しごと創生総合戦略を、国・県・市町村でそれぞれ策定することとなりました。 ■これまでの取り組み  高島市においては、総人口が減少することを前提としながらも、人口の社会増を実現することで、減少幅を少しでも緩やかにするため、平成27年度に「高島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(計画期間: 平成27年度~令和元年度)を策定しました。さらに令和2年度に「第2期高島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(計画期間:令和2~6年度)を策定し、地方創生の各施策に取り組んできました。  結果、高島市の総人口については推計どおりに減少していますが、転入者から転出者を差し引いた社会増減数は、令和元年のマイナス387人を下限として、そこから大きく改善していき、令和4年には市制始まって以来、初めてプラスに到達しました。 ■第3期総合戦略  この度、令和6年度に、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略(デジタル田園都市国家構想総合戦略)の計画期間が満了になることから、第3期高島市総合戦略を策定しました。  2065年(令和47年)時点の目標人口23,000人以上の実現を目指し、雇用の創出、移住定住の促進、子育て支援、安全安心なまちづくり、関係人口の創出・拡大など、幅広い施策を展開し、持続可能なまちづくりに取り組みます。 ■第3期 高島市総合戦略 5つの基本目標  目標値は、令和 11 年度末における達成状況です。 基本目標1 稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする 【目標値】  就業者数:9,104 人を9,500 人へ 【主な取組】  企業誘致、観光誘客による外貨の獲得、地域雇用活性化、発酵のまちづくり、デジタルを活用した農林水産業 など 基本目標2 高島とのつながりを築き、高島への新しい人の流れをつくる 【目標値】  社会増減数:-464人を+350人へ 【主な取組】  観光振興、公共交通の充実、移住相談の充実、空き家の活用推進、おためし暮らし など 基本目標3 婚結・出産・子育ての希望をかなえ、人に優しい高島をつくる 【目標値】  ① 18 歳未満人口の割合:12.5%を15.0%へ  ②将来高島市に住みたい、いつか住みたいと回答した高校2年生の割合: 68.0%を70.0%へ 【主な取組】  子育て支援、子ども・若者支援、高齢者支援、郷土愛を育むキャリア教育、障がい者支援 など 基本目標4 安全で安心して暮らせる魅力的な地域をつくり、幸福感を高める 【目標値】  ①暮らしにおける幸福度:78.5%を85.0%へ  ②デジタルによって生活が便利に感じる割合:12.2%を60.0%へ 【主な取組】  健康づくりへの意識向上、地域コミュニティの活性化、スポーツツーリズムの振興、DX(ディーエックス) 活用、環境への意識向上 など 基本目標5 新しい「働き方」「暮らし方」「学び方」を実現する 【目標値】  関係人口数:369人を700人へ 【主な取組】  高島ワークシフト、企業・大学などとの包括連携、関係人口を交えた共創、ふるさと納税 など □問 総合戦略課  電話番号(25)8114 ④4月1日からJR運賃精神障害者割引制度が始まります ●対象となる方  精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方 ●割引制度の概要 (1)介護者の方と一緒にご利用になる場合  手帳をお持ちの方と介護者一人の方は、同一区間の乗車券類の割引を受けることができます。 (2)手帳をお持ちの方が一人でご利用になる場合  片道100㎞を超える場合に限り、乗車券の割引を受けることができます。  ●必要な手続き  精神障害者保健福祉手帳に「旅客鉄道株式会社等(とう)旅客運賃減額第一種または第二種」の記載が必要ですので、精神障害者保健福祉手帳をお持ちのうえ、次の場所で手続きしてください。  なお、令和6年12月以降に精神障害者保健福祉手帳を新規取得、再交付を受けた方はあらかじめ記載されていますので手続きは不要です。 ●手続きの場所  障がい福祉課または各支所  ※有効期限の切れた手帳または顔写真の貼付がない手帳は、割引が適用されません。手帳の新規取得申請または再交付申請が必要です。申請方法については、市ホームページをご確認いただくかお問い合わせください。 □問 障がい福祉課  電話番号(25)8516 ⑤令和6年度住民税非課税世帯に物価高騰対応重点支援給付金(追加支援)を給付します ●対象者  ・世帯全員が令和6年度「住民税非課税」である世帯  ・基準日(令和6年12 月13 日)に高島市に住民登録がある世帯  ※住民税が課税されている者の扶養親族などのみで構成された世帯は除く ●受給手続き  対象者には、令和7年2月下旬に案内通知を発送しています。 ●受給額  1世帯当たり3万円(こども加算)児童1人当たり2万円  ※こども加算の対象になるのは、基準日に平成18 年4月2日生まれ以降の児童がいる世帯  ※基準日の翌日以降令和7年4月1日までに生まれた新生児のいる世帯は申請が必要 ●申請期限  5月31日(土) □問 社会福祉課  電話番号(25)8535 ⑥知っていますか?軽自動車税の減免制度  心身に障がいのある方で要件(4月1日の状況)に該当する場合は、申請することで軽自動車税(種別割)の減免制度を利用することができます。なお、令和6年度に減免を受けられた方には、現況報告書を3月下旬に送付しています。詳しくは市のホームページをご確認ください。 ■申請期間  4月1日(火)~6月2日(月) ■申請方法 令和6年度に減免を受けられた方  ①前年度から車両や障がいの程度などに変更がない方は、現況報告書の提出(返信用ハガキ)または電子申請をしてください。  ②前年度から車両や障害の程度などに変更があった方は、現況報告書の提出(返信用ハガキ)または電子申請と、新規申請と同様の手続きが必要です。 新規申請および前年度から変更があった方  次の物を用意して窓口にて手続きをして下さい。5項目あります。  ・減免申請書(税務課・各支所で受け取りまたはホームページからダウンロード)  ・身体障害者手帳、戦傷病者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳  ・運転免許証(本人が運転しない場合は、同一生計の方の運転免許証)  ・自動車検査証または電子自動車検査証と自動車検査証記録事項  ・マイナンバーカード ■申請先 税務課 または 各支所 ■減免の対象となる車両の状況 ①18 歳以上の身体障がい者の場合、所有者は本人、運転者は本人・同一生計の方 ②18 歳未満の身体障がい者の場合、所有者・運転者ともに同一生計の方 ③知的障がい者・精神障がい者の場合、所有者・運転者ともに本人・同一生計の方 ■減免の対象となる障がいの範囲 ①視覚障害  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合1級~4級 ②聴覚障害  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合2級・3級 ③平衡機能障害  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合3級 ④音声機能障害  運転する人が身体障がい者本人の場合3級(喉頭摘出者のみ) ⑤上肢不自由  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合1級・2級 ⑥下肢不自由  運転する人が身体障がい者本人の場合1級~6級  運転する人が同一生計の方の場合1級~3級 ⑦体幹不自由  運転する人が身体障がい者本人の場合1級~3級・5 級  運転する人が同一生計の方の場合1級~3級 ⑧乳幼児期以前の非進行性脳病変による運動機能障害 上肢機能  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合1級・2級 ⑨乳幼児期以前の非進行性脳病変による運動機能障害 移動機能  運転する人が身体障がい者本人の場合1級~6級  運転する人が同一生計の方の場合1級~3級 ⑩心臓、呼吸器、じん臓、ぼうこう、直腸、小腸の機能障害  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合1級・3級 ⑪ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合1級~3級 ⑫肝臓機能障害  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合1級~3級 ⑬知的障がい者  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合、療育手帳に記載された障がいの程度が「A1(エーワン)・A2(エーツー)」の方 ⑭精神障がい者  運転する人が身体障がい者本人または同一生計の方の場合、精神障害者保健福祉手帳に記載された障害等級が1級の方 □問 税務課  電話番号(25)8116 ⑦4月2日は「世界自閉症啓発デー」です!  毎年4月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。世界各地のランドマークが「癒し」や「希望」などを表すブルーでライトアップされます。  また、4月2日から8日までは「発達障害啓発週間」です。発達障害への正しい理解や認識を深めましょう。 ■発達障害とは  発達障害は、自閉スペクトラム症、学習障害、注意欠如・多動症など、脳機能の発達に関係する障がいです。発達障害のある人は、他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力を発揮していることもあり、周りから見てアンバランスなようすが理解されにくい障がいです。  発達障害の人たちが、個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、子どものうちからの「気づき」と「適切なサポート」そして発達障害に対する私たち一人ひとりの理解が必要です。 ■自閉症を知ってみませんか  市では「世界自閉症啓発デー」に合わせて、市内図書館で自閉症の方が執筆した本を特集として紹介します。  ぜひ図書館に足を運んでいただき、自閉症の方が見ている世界について本を通じて知ってみませんか? ■市内図書館で特集  「COCORA(ここら) 自閉症を生きた少女1 小学校編」(講談社) 天(あま)咲(さき) 心(ここ)良(ら)/著  「準備」の意味が分からず、戸惑う日々。  「普通」にできないことに苛立つ大人たち。  「うちに、心良(ここら)なんて子どもはいない」と言い放つ親。  自閉スペクトラム症の著者、心良(ここら)の自伝的小説です。 □問 児童発達支援センター  電話番号(28)7016 ⑧助成券を交付しています ■介護用品の助成券  寝たきりや認知症、心身の障がいなどのため、常時在宅で介護用品を使用している方に、介護用品の購入に使える助成券を交付しています。 ▼助成券交付額  ①市民税非課税世帯で要介護4、5の方…… 月額 5,000 円  ②3歳以上20 歳未満で障害者手帳の交付を受けている方 …… 月額 5,000 円  ③市民税非課税世帯で要支援1~要介護3の方または②以外の障害者手帳の交付を受けている方 …… 月額 3,000 円 ▼助成券で購入できる介護用品  介護用紙おむつ、尿とりパッド、清拭剤、ドライシャンプー、おしり拭き、介護シーツ、使い捨て手袋、リハビリパンツ  ※助成券は、市内の協力店でのみ使用できます。 ▼申請の方法   民生委員や市保健師、居宅介護支援事業所などで確認を受けて、高齢者支援課、障がい福祉課、各支所で申請してください。 □問 ①②に該当する方 高齢者支援課  電話番号(25)8150 ②③に該当する方 障がい福祉課  電話番号(25)8516 ■タクシー・バス、ガソリンの助成券 介護保険要介護・要支援認定を受けている方や75 歳以上で一人暮らしの方、障害者手帳の交付を受けている方などの外出を支援するため、タクシー・バス利用助成券やガソリン助成券を交付しています。 ▼対象者   市民税非課税世帯のうち、次のいずれかに該当する方  A 介護保険要介護・要支援認定者  B 75 歳以上で一人暮らしの方  C 70 歳以上の方のみの世帯およびこれに準じる世帯で生活する75 歳以上の方  D  ○身体障害者手帳所持者のうち、肢体不自由1級・2級、視覚障がい1級・2級、呼吸器機能障がい1級の方   ○療育手帳所持者のうち、A1・A2判定の方  E  ○身体障害者手帳所持者のうち、1級・2級(Dに該当する方以外)の方または肢体不自由3級の方   ○精神障害者保健福祉手帳所持者のうち、1級・2級の方 ▼助成額など 《タクシー・バス利用助成券》  A・B・C・D・Eの方 ………… 月額 1,000円 《ガソリン助成券》  Dの方 ………………… 月額 1,000円  Eの方 ………………… 月額 750円 ※D・Eの方は「タクシー・バス利用助成券」または「ガソリン助成券」のどちらかを選択できます。 ▼申請の方法  ○対象になる方は、高齢者支援課、障がい福祉課、各支所で申請してください。  ○A・B・Cに該当する方は17ページ右下の二次元コードから申請することも可能です。  市民税世帯課税状況は、4月~6月の申請は令和6年度、7月以降は令和7年度分で判断します。助成券は、申請のあった月分から交付します。 □問 A・B・Cに該当する方 高齢者支援課  電話番号(25)8150 D・Eに該当する方 障がい福祉課  電話番号(25)8516 ⑨歴史散歩「新施設の名称が決まりました!!」 中江藤樹・たかしまミュージアムのロゴマークを発表!  高島を象徴する市章に中江藤樹にちなんだ藤の花をあしらいました。  これから花開くであろう花房のつぼみは、高島の未来です。  水面は高島の水文化と、過去・現在・未来の時間の流れをあらわしています。 新施設、始動!  長年にわたって地域の特色ある展示を行い、市民に親しまれてきた高島歴史民俗資料館、朽木資料館、マキノ資料館の3館が、それぞれの役目を終え、令和6年3月にその歴史に幕を下ろしました。そして令和7年、これら3つの資料館が収蔵していた貴重な文化財は、今後の確実な継承のために集約され、次の活躍の場で、より一層その価値と魅力を発信していくことになります。 新名称「中江藤樹・たかしまミュージアム」  令和7年6月に新たな発信・展示の中核施設として生まれ変わる近江聖人中江藤樹記念館の新名称が、「中江藤樹・たかしまミュージアム」に決まりました。  このミュージアムでは、従来の中江藤樹に関する資料に加え、3つの資料館から受け継いだ、埋蔵文化財や古文書をはじめとする貴重な「実物資料」、「映像資料」および「模型(レプリカ)」などを組み合わせ、より分かりやすい解説で、これらを展示・紹介していきます。また、常設展示は行わず、展示品は一部を除いて、1年ごとに入れ替えまたは更新を行い、「いつ来ても新発見!」ができる施設となるよう企画しています。  古代から現代にわたり、広く高島で育まれた、多彩な歴史と豊かな文化を網羅すべく、中江藤樹・たかしまミュージアムは、「たかしまの歴史がすべてわかる!」ミュージアムを目指します。 □問 文化財課 電話番号(25)8559